■ ID | 51 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | 藻類生長阻害試験による水田地帯を集水域とする河川の生態影響評価 Ecotoxicological Assessment of Polluted River Affected by Paddy Fields in the View of Algal Growth Inhibition Test |
■ 著者 | 田中仁志
Hitoshi Tanaka
埼玉県環境科学国際センター 海渡ゆり子 Yuriko Kaito 早稲田大学理工学部 金主鉉 Ju-Hyon Kim 埼玉県環境科学国際センター 斉藤茂雄 Shigeo Saito 埼玉県環境科学国際センター 佐々木弘 Hiroshi Sasaki 早稲田大学理工学部 西村修 Osamu Nishimura 東北大学大学院工学研究科 |
■ 出版元 | 且Y業用水調査会 |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 用水と廃水、Vol.45 No.8、49〜56、2003 |
■ 抄録・要旨 | 水田から流出した除草剤の河川までの流下経路における挙動を調査した。さらに、除草剤が河川の一次生産に与える影響を単細胞緑藻クラミドモナスの生長率から評価した。その結果、調査河川では調査期間中(5月下旬〜7月下旬)、5種類の除草剤が流下の過程においてほぼ同じ濃度(ppbオーダー)で検出された。一方、クラミドモナスの生長率は徐々に低下し、7月に最も生長阻害を受けた。クラミドモナスの生長率低下の主要因は、除草剤の検出ピークが見られた5月下旬から6月下旬についてはプレチラクロールおよびブタクロールであると考えられた。さらに、7月におけるクラミドモナスの生長率低下は、固相抽出カートリッジ(Waters PS2)に吸着され易い物質が影響していることが示唆された。以上のことから、水田から流出した除草剤および疎水性有機物によって河川一次生産が阻害される可能性が示された。 The contamination of five herbicides in river waters which flowed out from the paddy fields were investigated, and influences of the herbicides by using algal growth inhibition test were estimated. The algal growth inhibition from the end of May to the middle of June was attributed to toxicity of pretilachlor and butachlor. Organic substances which were easy to be adsorbed by a solid phase extraction cartridge inhibited algal growth in July. These results suggest that algal production in the rivers inhibited by herbicides or hydrophobic organic substances which flowed out from the paddy fields. |
■ キーワード | 除草剤、バイオアッセイ、クラミドモナス、成長阻害試験、河川 |
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